共働きワンオペ育児の弊害を、育った子の学歴や就職の観点から考える。

共働きワンオペ育児の弊害を、育った子の学歴や就職の観点から考える。



共働きワンオペ育児の弊害を、その家庭で育った子の学歴や就職の観点から考える。
くーやんです。今回はちょっと趣向を変えて「共働きワンオペ育児で育った子の将来」について考えます。

先日センター試験が終わり、受験シーズン真っ盛り。

(私)うちの子達も十数年後には受験生か…どうなるんだろう

そして何となく自分の子供たちの年齢の子を持つ方のブログとかを読んでしまって愕然。

(私)なんかメッチャ早期教育してる!!けど、今更幼児のお教室に通ったりする余裕はない…!!


共働きワンオペ育児で乳幼児期〜義務教育時代にあまり手をかけられなくて、将来うちの子大丈夫かな…と思う方もいることでしょう。うちでも年少の長男のこどもちゃれんじ以外はしておらず、保育園で通塾やお稽古事のお話を耳にする度に気になりはします。

そこで今回は、実際に「共働きワンオペ育児家庭で育った子」である「私」の学歴や就職がどうなったかをお話しします。

ワンオペ育児の弊害なんて、「父子の愛着形成」のような家族問題や、長期的には「企業の働く母・育児への理解促進の妨げ」のような社会問題など、ちょっと考えるだけで様々考えられます。が、ここでは気になる子供の学歴や就職の観点から考えてみます。


結論から、はっきり言います。
共働きワンオペ育児だからって、幼児・児童期に通塾やお稽古事といった早期教育・英才教育をしなかったからと言って、決して高学歴になり得ないとか、高収入の就職先につけないとかは絶対にないです。

ただ、共働きワンオペ育児だからこその工夫は、必要だと感じています。

※この記事では、学歴のお話も出てきます。そういう類のお話が苦手な方は、恐れ入りますが回れ右していただけると幸いです。
※あくまで私感です。



共働きワンオペ育児で育った私の学歴、職歴を語る

学歴関連のお話が苦手な方はもういらっしゃいませんね??



学歴

私の祖父母は実家から車で10時間以上かかるところに住んでいます。
幼稚園時代は母は内職でしたが、私が小学生の途中からはフルタイムパートをしていました。父は不規則な仕事で平日夜に会うことは稀でした。
つまり、私は「共働きワンオペ育児家庭で育った子」です。

学歴は中学・高校は普通の公立。最終学歴は、大阪大学大学院修了(修士卒)。理系のとある専攻出身です。
大阪大学とは全国にある7つの旧帝大の1つ。ざっくり言うと東大京大の次に難関と言われる国立大学群の1つですね。また、最近何かと話題になっていた大学でもあります(笑)


もう十数年昔のこと。本当は前期試験で東京大学を受けたのですが、数点足りずに落ちました。今は無き後期試験で大阪大学に合格して入学。卒業後は大阪大学大学院に進学して何事もなく修了。

東大前期試験で、もしあの部分を他の回答にしていたら今頃ブログ内で「東大卒ですキリッ」とか言えるのになぁとか、正直今でも色々思うところはあります。今なら先生たちが後期に大阪大学を選んだ私を、「勿体無い」と必死で止めた意味がわかります。

が、残念ながら大阪大学出身です(笑)


職歴

就職先は、運よく第一希望の企業に入社。
自分の実力でなぜ入社できたかが未だにわからないほどの大企業。おそらく読者様の8割はご存知の企業です。

その研究職なので、当然周りは東大京大の修士か博士卒が半数以上。旧帝大・東京工業大学以外出身の方は1割もいません。
また、育児休業中のボーナスの記事でも書いたように、女性正社員の平均年収に比べると年収は高い方です。


共働きワンオペ育児=手をかけられない=高学歴・高収入になれない、は成り立たない。

大阪大学ごときで高学歴と言えるかは微妙なところですが、私が知っている東大京大旧帝大出身者でも共働きワンオペ育児で育った方は大勢います。

お父様が大企業の方で全国転勤有りのため、結果的に単身赴任でワンオペ育児された。
ご実家が自営業で特にお父様が多忙のため、ワンオペ育児だった。
うちのように父が特殊な職業のため、ワンオペ育児だった。

様々な理由で共働きワンオペ育児の環境で育った方がいます。
中にはいわゆる御三家出身の方もいらっしゃいましたね。詳細はそれほど知りません。
有名塾に通っていた方も通信教育のみだった方も学校の勉強のみだった方もいます。

時代が違うと言われればそれまでかもしれませんが、上記の通りで共働きワンオペ育児だからって、決して高学歴になり得ないとか、高収入になり得ないとかは絶対にないです。

ただ、ちょっと工夫が必要なだけ。

広告

共働きワンオペ育児中の実母が大切にしてくれたこと

だからと言って何もしてもらわなかった訳では有りません。
振り返ってみると、実母は共働きワンオペ育児で時間に追われているからこそ、何気ない工夫をし、大切にしてくれていたことがあると感じます。

生活のなかで勉強を取り入れてくれた

例えば、おやつを分ける時。
ただ闇雲に分けるのではなく、「2個ずつ分ける」や「どう分けたら均等か」、「あと何個残っている」というように、簡単な算数の問題を出してくれました。

例えば、祖父母の家に行く時。
日本地理で出てくるような川について「何が特色の川か」のクイズを出したり、ここのサービスエリアはどこの県で何が有名かのクイズを出したりしてくれました。

普段の生活の中で、「The・勉強ではない」勉強を取り入れてくれ、自然に考えたり覚えたりするように促してくれていました。普段の生活にちょっと会話がプラスされただけなので、時間もかからずできることです。


勉強する姿勢を自ら見せてくれた

漢字パズルが大好きだった母。
隙間時間を見つけては、漢字パズルを解いていました。
これ、なかなか難しいんです。わからない問題は、目の前で辞書を引いて調べていました。目の前で冊子を広げて問題を解く姿を見て、私も一緒に宿題をしたことをよく覚えています。

また、中学校レベルまでの問題なら、質問すると一緒に考えてくれたし、立体の問題なら一緒に紙で立体を作ってくれました。
母の最終学歴は専門卒ですが、「わからなかったら母に聞けば教えてくれる」という安心感がありました。

このように、一緒に勉強する姿勢を見せてくれていたと感じます。


父のことを尊敬できるように仕向けた

ワンオペ育児中の母は、正直父にイライラすることも多々あったと思います。ですが、父のことを本気でけなすような言葉は聞いたことがありません。

「父がどんな仕事をしていて、それが社会にどう貢献しているのか」

それを常に伝えてくれていました。そして、将来父のように誇りを持てる仕事に就くためには、どうすべきかということを教えられました。
そのお陰か私はものすごく父を尊敬していますし、実際に就職活動をするときにも、自分の専門を活かして「父のように皆に役立つ仕事をしたい」という気持ちが大きく影響し、研究職を選んでいます。


好きなことをさせてくれた

私の場合は、ゲームと漫画。
家庭の方針で、ゲームや漫画を毛嫌いしている方もたくさんいらっしゃるとは思います。ですが、どれだけ熱中していても、御飯時には中断するなど節度を守れば決して咎められることはありませんでした。

これは周囲の方でも非常に多いです。ゲームや漫画大好きな人。研究職だからというのもあるかもしれませんが、基本的に皆マニアック。

熱中できることを見守ってくれたことは、何かに真剣に取り組む気持ちを育ててくれたと感じています。


子の学歴・就職に対しワンオペ育児の弊害があるなら、時間だけでなく心に余裕が持てないことに起因

上では共働きワンオペ育児中の母が、昔私にしてくれていたことを書きました。もし、心が疲れて余裕がなかったらどうでしょうか。

生活は、とりあえずこなすことで精一杯。

例に挙げた、おやつを分けるとき。簡単な問題を出して会話を楽しむよりも、自分が一息つく、あるいは子供が食べている間に他のことを片付けることに注力してしまうことが多いでしょう。
一緒に勉強したり、趣味として机上に何かを広げる時間もなければ、気力もありません。


ワンオペ育児の原因となっている父を尊敬させるとか無理

実家でワンオペ育児となっていたのは、他ならぬ父が家にいないことが原因です。
なのにそのワンオペ育児の原因を子供の前で褒める…はっきり言って気持ちに余裕がないと難しいです。


子供が好きなことをしているのを見守るのも難しい

これも、自分の気持ちに余裕があるからこそできること。
だって、ゲームばかりとか漫画ばかりとか…そんな姿よりも勉強している姿を見る方が親心としては確実に安心ですもの。


心に余裕が持てなくなると「一緒に」や「見守る」は難しい

共働きワンオペ育児家庭で育った私の場合、母が私のことを理解し、一緒に考え、目指すべき背中を見せ、見守ってくれたことが大きかったと感じます。

しかし上述のように、心に余裕が持てなくなると、子供目線まで下がって「一緒にする」こと、こちらが不安だと思うことでも「見守る」ことは難しく、結果的に子供の機会を奪ってしまう…

これが共働きワンオペ育児の、子の学歴や就職に関わる弊害ではないでしょうか。

広告


最後に。ワンオペ育児だからって将来を悲観する必要はない。けど、ちょっとだけ、工夫を。

共働きワンオペ育児で心に余裕がないなかで早期教育をしても、子供のやる気を引き出せなければ、親がしっかりと寄り添えなければ、親の自己満足で終わり価値は半減します。

様々ある教育論の一つとして、尾木ママはこう言っています。
「8歳までは早期教育ではなく原体験を」と。

例えば水の体験や草の体験。尾木ママはキャンプがベストと言っていますが、挙げられた体験は家でも近所の公園でもできることばかり。極端に言えば保育園の帰り道にたった3分だけ立ち止まることでもできます。
私の母のように、おやつで算数を教えることだってできるし、英語の歌を歌って英語に興味を持たせることだって可能です。

共働きワンオペ育児だからって、幼児・児童期に通塾やお稽古事などの早期教育・英才教育をしなかったからと言って、決して高学歴になり得ないとか、高収入の就職先につけないとかは絶対にないです。

ですが、子供の疑問や質問に耳を貸し立ち止まり「一緒に」考えることができなくなると、子供の能力を伸ばすことに影響を及ぼすかもしれません。
特に今時の小学校は親の介入が必須だと至る所で言われています。

「もう少し自分を認めてあげましょうか。1日の終わりによく頑張りましたって自分に声をかけてあげてください」
これは、2017年10月〜12月に放送されていたドラマ「コウノドリ」で出てきた言葉。

共働きだったり、ワンオペ育児だったり、大変ですよね。もう十分頑張っているんです。
息抜きや家事の効率化だって、心に余裕を生み、それがさらには子供の能力を伸ばすのにも繋がるなら素敵ですよ。

こういう話題は賛否両論ありますので、正しいかはわかりません。が、私の行動の根元にあるのはこの考え。
これからも、息抜きや効率化で心を休め、子供と一緒に学び成長していきたいところです。


*くーやん*
それにしても最近の阪大の不祥事はひどい
ランキング参加しています。それぞれポチっていただけると嬉しいです(*^^*)
にほんブログ村 子育てブログ 三人目以降育児へ

スポンサーリンク
スポンサーリンク

\フォローしてね!/
@que_yan16 @que_yan16

\役立ったらSHARE!/



0 件のコメント :

コメントを投稿