育児時間とは?給与減額や育児短時間勤務との違いは?経験談を語ります。

育児時間とは?給与減額や育児短時間勤務との違いは?経験談を語ります。



育児時間とは?給与減額は?(経験談)

くーやんです。

12月も残すところあと半分。そろそろ年越しの準備をする時期ですね。
年を越すと4月はもう目前。育休復帰日も近づいて来ました。

ところで「育児時間」ってご存知でしょうか??
これ、子供が1歳未満で働く女性なら誰でも使える制度なのですが、知らない方も結構いるようです。友人とお話ししていて気づきました。

私自身は次男の0歳9ヶ月で復帰後3ヶ月弱、1歳前日まで使用しました。勤務先の就業規則によっては、なんと育児短時間勤務と違い給与減額もなく時間を短縮して働ける(かもしれない)、とっても素敵な制度なので、ご紹介いたしますね。


「育児時間」とは

育児時間は法律で定められた制度

労働基準法第67条で定められた制度です。基本的には1歳未満の子を育てる女性は申し出さえすれば全員取得可能です。
第六十七条 生後満一年に達しない生児を育てる女性は、第三十四条の休憩時間のほか、一日二回各々少なくとも三十分、その生児を育てるための時間を請求することができる。
使用者は、前項の育児時間中は、その女性を使用してはならない。
要は1歳の誕生日前日までは、普通の休憩時間以外にも30分×2回、育児時間という名前の休憩時間がいただけるという制度。
また、通達によると「勤務時間の始め又は終りに請求してきた場合にも拒否できない」となっており、始業時刻や終業時刻に繋げて取得することも可能
すなわち時短勤務のような使い方もできます。私も時短勤務のような使い方をしました(詳細は後述します)。
また、30分×2を繋げて60分としての取得も可能です。

給与の減額があるかは勤務先の就業規則による

通達によると「育児時間を有給とするか否かは自由である」となっており、減額があるか否かは各勤務先の就業規則によります。平成27年度雇用均等基本調査 によると、無給のことが多いようですが、全体の2割弱は有給、かつその半数以上が全額いただけます。
育児時間中の賃金を「有給」とする事業所の割合は17.4%(平成19年度36.1%)で、そのうち65.9%(同67.4%)が「全期間100%支給」としている。 
つまり、育児短時間勤務(時短)と同じように時間短縮で勤務しても、勤務したのと同じだけ給与がある場合もあるということです。

育児短時間勤務(いわゆる時短勤務)との併用も可能

育児短時間勤務とはいわゆる時短勤務。育児・介護休業法で定められているように3歳未満の子を養育する労働者についての制度。
育児介護休業法通達により、育児短時間勤務との併用も可能と定められています。
労働基準法第67条に規定する育児時間は、1歳未満の子を育てている女性労働者が請求した場合、授乳に要する時間を通常の休憩時間とは別に確保すること等のために設けられたものであり、育児時間と本項に規定する所定労働時間の短縮措置は、その趣旨及び目的が異なることから、それぞれ別に措置すべきものであること。

(経験談)実際に育児時間を取得しました

育児時間取得経験談。給与減額についてなど。

勤務先の「育児時間」制度

私の勤務先では、育児時間取得について次のように定められていました。
①1日2回各30分ずつ取得
②始終業時刻、休憩時間になるべく接続しない形が望ましい。
 強制ではなく実態に応じて個別事情により異なる取得方法も認める。
例月給与・賞与で減額なし
ありがたいことに、育児時間中も賃金は「有給」かつ賞与(ボーナス)での減額もありませんでした。育児短時間勤務(いわゆる時短勤務)ではもちろん例月給与も賞与も減額されます。

ざっと計算してみたところ、同じ1時間短縮ですが3ヶ月弱取得しての減額は私の場合だと以下の通り。
 育児短時間勤務の制度:15万円以上減額(例月給与計約10万円+賞与約6万円)
 育児時間の制度   :減額無し
このように減額無しに1時間の短縮を3ヶ月弱することができました。

私は育児時間をこう取得しました

勤務先の就業規則では「始業終業時刻に接続しない形が望ましい」とされていましたが、先ほどご紹介したように、通達があるため、こちらから申し出たら会社側は断れません。

子供達の通う保育園では満1歳になるまでは延長が利用できないこと、及び朝晩の授乳時間の確保を理由として、始業時刻に育児時間を30分、終業時刻に育児時間を30分接続して取得しました。

定時の勤務時間:8:30〜17:00(休憩12:00〜13:00)
育児時間取得で:9:0016:30(休憩12:00〜13:00)

育児時間を取得しての感想

長男の時は満1歳で入園したため、育児時間の取得無しに育児休業明け最初からフルタイム勤務でした。その時と比較すると、育児時間取得して復帰した次男の時は、親子とも無理なくペースを掴めていけたように思えます。
長男の時のタイムスケジュール(最初からフルで復帰)、次男の時のタイムスケジュール(最初は育児時間取得)はこちらです↓


が、最初は全然ペースが掴めなくて、もう本当にヘロヘロでした。そのせいか私は胃腸風邪に感染するし、長男も復帰から2ヶ月で出席停止の感染症に2回も感染するし、親子揃って本当に疲弊。

その時に比べると、時間的には朝の出発前も夜の帰宅後も時間があるため、ゆとりを持って慣れていけました。

ただ、研究職のため、どうしても1時間短いと実験の都合上時間が足りないのも事実でした。結局8:45には出勤して16:45頃退勤することが多かったですが、それでも朝晩の家での時間にゆとりがあったのは本当に良かったです。

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育児時間の取得は大正解。1歳未満で復帰するなら勤務先に一度確認すべき。

育休復帰って、今までとは生活がガラリと変わるので、いきなりのフルタイムは正直言ってしんどいです(長男で経験済)。

特に私のようにもし有給で育児時間が取得できるなら、時短勤務と中身は同じなのに給与がいただけて、金銭面ではフルタイムと全く変わりません。

「育児時間」は子供が1歳未満で働く女性なら誰でも使える制度です。
もし1歳未満での育休からの復帰や就労開始を検討している方がいらっしゃったら、是非有給か無給か等、勤務先に確認してみてくださいね。

*くーやん*
今回も取得する予定です。6月からはフルタイム…
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