危険物取扱者(甲種)の資格を取りたいけど、どうやって勉強したら良いんだろう?
僕は3日間の勉強で一発合格したし、別に勉強しなくて良いんじゃない??
◆会社から「甲種危険物取扱者」の資格を取るよう言われたけど、いまいちどう勉強したら良いかわからない…
◆なんか一夜漬けでいけるって聞いたけど、本当かな??
◆なんか一夜漬けでいけるって聞いたけど、本当かな??
育休中になんとしてでも甲種危険物取扱者の資格を取りたい私は、悩んでいました。
主人は甲種危険物取扱者の資格をたった3日間の独学の勉強で一発合格しているし、確かに一夜漬けで合格したってお話も聞きます。
ですが、甲種危険物取扱者の国家試験合格率は3〜4割ほどなんです。
参考文献
消防試験研究センター試験実施状況
3日間で受かるなんて厳しいでしょ…
そう思った心配性の私は、5ch(当時は2ch)や先輩のご意見、各種サイトのレビューを元に勉強計画を立てました。
結果的に、1人目育休中に独学で一発合格することができたんです☆
そこでこの記事では、確実に甲種危険物取扱者試験に合格したかった慎重派の私が選んだ参考書や勉強法と、ギリギリ3日間だけの勉強で仕上げちゃった夫が選んだ参考書を紹介します。
「甲種危険物取扱者」の資格を取りたいけど、いまいちどう勉強したら良いかわからない
というあなたは是非チェックしてみてくださいね。
甲種危険物取扱者の勉強方法
・ややこしい暗記が多い「法令」は特に要注意!・オススメの参考書は「工藤本」+「黄色本」
・ギリギリの場合「超特急」もオススメ
甲種危険物取扱者試験の概要と注意点
効率的に勉強するには、試験の性質をおさえて戦略を立てる必要があります。そこでまず簡単に試験概要を説明しますね。
甲種の受験資格は満たしている?
「危険物取扱者」の甲種については、受験資格があります。この記事では甲種の勉強について書いていくので、まずは受験資格があるか確認してくださいね。
学歴による受験資格がない場合、乙種危険物取扱者を資格を先に取る必要があります。
甲種危険物取扱者の受験資格
以下のいずれかが必要です。
大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
乙種危険物取扱者免状を有する者
修士・博士の学位を有する者
参考文献:危険物取扱者試験受検案内
以下のいずれかが必要です。
大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者
大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者
乙種危険物取扱者免状を有する者
修士・博士の学位を有する者
参考文献:危険物取扱者試験受検案内
危険物取扱者試験のなかで、一番人気の「乙4」はガソリン・灯油などいわゆるガソリンスタンドで扱う危険物についての試験で、受験資格もありません。
一方、この記事で取り上げる「甲種」は全種類の危険物が扱える代わりに、受験資格が厳しくなっています。
基本的に化学系の大学または大学院に行っていない場合は、乙種を取得してから実務2年か乙種4つ取得が必須要件ですので、注意してくださいね。
私は大学・大学院は化学系のところを出ているので、乙種を経由せずにいきなり甲種を受験しています。
試験科目や問題数、合格基準は?
試験科目とその合格点を下記します。3つある試験科目(「法令」「物理化学」「性質消火」)の1つでも基準である正答6割以上を満たさないと落ちることに注意です。
また「乙種免状を有する」場合、免除科目があります。
乙種免状を有さない場合
問題数は以下の通り。試験時間は2時間30分で、5択のマークシート方式
危険物に関する法令:15問
物理学及び化学:10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:20問
乙種免状がある場合
問題数は以下の通り。試験時間は35分で、5択のマークシート方式
危険物に関する法令:免除
物理学及び化学:免除
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:10問
参考文献:危険物取扱者試験受験案内
問題数は以下の通り。試験時間は2時間30分で、5択のマークシート方式
危険物に関する法令:15問
物理学及び化学:10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:20問
乙種免状がある場合
問題数は以下の通り。試験時間は35分で、5択のマークシート方式
危険物に関する法令:免除
物理学及び化学:免除
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法:10問
参考文献:危険物取扱者試験受験案内
火薬類免状がある場合の免除については、受験案内を御覧ください。
合格基準は以下のとおりです。
甲種、乙種及び丙種危険物取扱者試験ともに、試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上の方を合格とします。
合否を分けるつまずきポイントは?
特に難易度が高いのが「法令」。私は理系研究職で職場には旧帝大以上の学歴の人しかいませんが、落ちている先輩はみんな「法令」でつまずいていました。
実際に私がいちばん得点率が低かったのもこの「法令」です。
「性質・消化」も覚えることは多いのですが、法令は細かい数字が多くややこしい暗記が多いのです。
「物理・化学」は高校レベルの物理化学。
化学系の学校を出ているならちょっと復習して問題演習する程度で大丈夫です。
POINT
・3つある試験科目について、それぞれ6割以上の得点率が必要
・高学歴でも「法令」はつまずきやすい
・高学歴でも「法令」はつまずきやすい
このような試験の特徴を踏まえて、以下でオススメの参考書・問題集をご紹介した後、実際にどのように勉強したかを書いていきますね。
【勉強方法・状況別】甲種危険物取扱者試験のオススメの参考書・問題集
この章では、オススメの参考書・問題集を勉強スタイル別に5つ紹介します。
簡単に概要を書くと、今から勉強を始めるならこの後紹介する①工藤本+②黄色本が王道です。
ネット口コミで非常に評価が高く、2つを完璧に仕上げればかなりの確率で合格できると評判の2冊です。
私が受験したときは②を知らなかったので、①工藤本を中心に勉強しました。
試験日含む金土日の3日間の勉強で合格した主人が使っていたのが⑤超特急本で、こちらは時間がない方向けです。
③は公式なので、公式で勉強したい!というかたは③がおすすめです。
以下でそれぞれについて説明していきますね。
①王道:わかりやすい! 甲種危険物取扱者試験 (国家・資格試験シリーズ103)
各種サイトやレビューで絶賛されているのがこの本で通称「工藤本」。
私も既に合格した先輩から「この本が絶対オススメ!」と言われ譲り受けました。
丁寧な解説があるうえ、ややこしい数字がたくさん出てくる法令についての語呂合わせが豊富に載っています。
(引用:わかりやすい! 甲種危険物取扱者試験 (国家・資格試験シリーズ103))
各章に問題もついていて、インプットもアウトプットもこれ一冊でできるようになっています。
SNSでもなかなかの評判ですよ。
左の工藤本は良書ですね。— でぶきじとら (@debukijitora) 2018年9月15日
私も使用しまして、法令と性質・消火はこれで9割行けます。
物理・化学は弱いので、高校の教科書で補強が必要。
今年1月の試験でノーマークだったコロイド溶液に関する正誤問題が出たのには驚きました。
時間と費用が許すなら、公論出版の「甲種危険物取扱者」があれば完璧。
②問題集でアウトプットしたい:甲種危険物取扱者試験 平成◯年版(公論出版)
通称「黄色本」または「公論本」。毎年新しいのが出ています。
私が受験したときには、この問題集の存在を知らずに使用していませんが、今から受験するなら①と合わせて間違いなく②のこの本を購入するでしょう。
公式サイトでは過去問が1回分しか載っていませんが、この本には過去5年で出題された640問も収録されています。
こちらも各種サイトやレビューで絶賛されている本です。
公論出版の甲種危険物取扱者試験平成28年度版の破壊力にやられた。再現度が半端ないことを今日知った。もう少し早く買うんだった。買うのが遅くて詰め込みきれなかったから自信はないけど。合格したかどうかはまた別の話。— つたや旅館⊿ (@rayyucca) 2016年11月6日
友人にも「10問しかない物理化学の6問が、この本と同じだった!」とまで言わしめた良著。
物理化学6問ってちょうど合格基準の問題数なので、この本をやっているか否かで合格率に違いが出たのは簡単に想像できますね。
目次や中身の例は以下から見ることができます。
甲種危険物取扱者試験 平成◯年版(公論出版)目次
③公式参考書が良い: 危険物取扱必携/例題集(全国危険物安全協会)
全国危険物安全協会が発行する参考書で、各都道府県がおこなっている「受験準備講習会」のテキストにもなっている、いわば「公式」参考書。毎年◯年度版が発売されていて、甲種なら以下の3種類をゲットするのが好ましいです。
危険物取扱必携 法令編
危険物取扱必携 実務編
危険物取扱者試験例題集(甲種)
危険物取扱必携 実務編
危険物取扱者試験例題集(甲種)
甲種例題集には一切解説がなく、必携のどこを見れば解けるかが書いてあるだけです。
そのため、例題集を買うなら必携2冊も購入するのが好ましいです。
以下のリンクから詳細が見られます↓
危険物取扱者試験テキスト
①+②をマスターするくらいに勉強すれば、ほぼ合格できると言われています。
公式がいい場合、③の3冊セットですね。
でも、
ただ資格が欲しいだけだから、お金をかけたくないな…
あと2週間しかないから、そんな2冊もするほど時間がないよ!
という方もいらっしゃると思います。
その場合、以下の④⑤がおすすめです。
④無料eラーニングやSNSを使った学習
お金を極力かけたくない!皆で頑張りたい!というあなたには、eラーニングやSNSでの勉強もおすすめです。当時、②の黄色本を知らずにどの問題集が良いかわからなかった私は、①の参考書と並行して無料eラーニングやSNSを利用していました。
特に利用していたeラーニングはこちら。
岡野の合格無料ゼミ 危険物取扱者試験講座
このeラーニングの良いところは、「問題に対するユーザーのコメント」等も見られること。
たとえば、以下のようなコメントが有りました。
見事「埋設」に引っ掛かりました。問題文は、気を抜かず、先入観を捨てて、出題意図きっちり読み取ることが大切ですね。
出展:甲種危険物取扱者ユーザーコメント
ひっかけ問題で、「他の人達がどんなところに引っかかるか」がコメントを見てよくわかります。
みんなが引っかかるような問題の引っ掛け部分をマスターしておくことで、優位に立てるので、非常に嬉しい機能ですね。
また、コメントで他のユーザーが考えた語呂合わせを見ることができたのも、暗記に役立ちました。
上で言ったように、ややこしい法令の暗記が大変な甲種危険物取扱者試験において、自分が覚えやすい語呂合わせを見つけることができたのは、非常によかったですよ。
しかも無料だし!
ほかにも、mixiのコミュニティやTwitterの危険物取扱者の問題をbotで流してくれるアカウントも便利でした。
このように、eラーニング、SNSなどを使うことで、お金をかけずにかつモチベーションを維持したまま勉強することができますよ。
⑤勉強時間がない人に:試験に出る超特急マスター 甲種危険物取扱者問題集
たった3日で一発合格した主人が使ったのがこの本(正確にはこれの旧版)。
①の工藤本と比べると大きさの違いが一目瞭然で、文庫本サイズでやや薄めです。
左側に問題、右側上にポイント、右側下に問題の解答と簡単な解説がついていました。
①の工藤本のようにわかり易く丁寧な解説があるわけではないですが、要点が非常によくまとまっています。
これだけで満点を取るのは難しいけど、短時間で合格最低点はゲットしたい!といった方にオススメです。
リニカ研究所 弘文社 2017-03-20
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私が育休中に独学&一発合格した勉強スケジュール
ここからは、実際に独学で一発合格した勉強スケジュールをご紹介していきます。
育休中ですが、赤ちゃんがあまり昼寝をしない子だったため、集中して勉強するのは夜寝かしつけてからが多かったです。
勉強スタイルについては、関連記事を御覧ください。
使用教材:公式からダウンロードした過去問、①工藤本、④e-ラーニング、⑤超特急
勉強期間:2ヶ月
勉強時間:2〜3時間/日
勉強期間:2ヶ月
勉強時間:2〜3時間/日
私のいつものスタイルなのですが、勉強は以下の流れでおこなっています。
① 1日目:公式過去問を解く
↓
② 1週目:工藤本を通読しながら赤マーカーを引く
↓
③ 2〜5週目:赤マーカーを引いた部分を緑シートで隠しながら暗記&工藤本の問題
↓
④ 6〜7週目:eラーニングや超特急の問題を解く
↓
⑤ 数日前に直前に見る用のまとめ作成
↓
② 1週目:工藤本を通読しながら赤マーカーを引く
↓
③ 2〜5週目:赤マーカーを引いた部分を緑シートで隠しながら暗記&工藤本の問題
↓
④ 6〜7週目:eラーニングや超特急の問題を解く
↓
⑤ 数日前に直前に見る用のまとめ作成
以下で詳細を見ていきます。
1日目:公式の過去問を解く
試しに消防試験研究センターからダウンロードできる公式の過去問を、何も見ずに解いてみました。全然できなさすぎて、無理とか書いていますね(^^;
過去問を解いて
どんな感じの問題が出るか掴む
今の実力を知り絶望する
ことができます。
物理化学は勉強なしでもそこそこ点数取れるのですが、「法令」や「性質・消化」は今の実力では到底無理。
このままだとまずい!やらなきゃ!ってここで奮い立たせます。
1週目〜5週目:(工藤本)工藤本で暗記、問題演習
まずは一通り目を通します。そのとき、大切な部分=覚えたい部分に赤マーカーを引いています。
こうすることで、一通り目を通した後に緑シートで隠すことで暗記本として使え、マーカー部分を隠して暗記・問題を解くことを繰り返します。
これは、いつも私がやっている勉強スタイル。
ノートにまとめてもどうせ覚えられない私は、何度も隠してはチェックしています。
ノートにまとめてもどうせ覚えられない私は、何度も隠してはチェックしています。
工藤本には演習問題もついているので、この期間でまずは工藤本を完璧にすることをめざします。
6〜7週目:eラーニングや超特急で問題演習
「甲種危険物取扱者試験 平成30年版(黄色本)」を購入している場合、黄色本での演習になります。黄色本を知らなかった私は、無料eラーニングや主人が使った「試験に出る超特急マスター 甲種危険物取扱者問題集」で問題演習をしました。
問題演習の際は、自分が間違えた部分は日付とチェックを入れています。
2回目は間違えたところのみ、3回目は2回目でも間違えたところ、4回目で全部…といったように自信がないところを重点的に演習しています。
前々日or前日:直前に見る用のまとめを作成
問題演習でわかった自分の苦手部分についての解説、いまいち覚えきれなかったことについて、まとめを作成します。こうすることで、試験直前の座席で最後まであがいて点数アップに繋げることができます。
試験当日
席では前日までに作った直前用の紙を見て最後の悪あがき。試験は途中退出して終了。
合否は後日ネットで確認しました。
おまけ:勉強時間は3日。超速で一発合格した夫の勉強方法
最後に、たった3日で合格しちゃった夫に勉強方法を聞いてみました。
旦那はどうやって勉強したの?
3日しかないから、薄い本をひたすらやった感じ。
試験なんて最低点取れればいいんだから、絶対出そうな超重要なとこだけ載ってるような本やっただけ。
試験なんて最低点取れればいいんだから、絶対出そうな超重要なとこだけ載ってるような本やっただけ。
いやぁ言ってることはわかるんだけど…
心配性な私にはとても真似できなかったですw
ちなみに上でも書きましたが、主人が使ったテキストは「試験に出る超特急マスター 甲種危険物取扱者問題集」です(私も問題演習で使いました)。
「超特急」とのことで、まさに時間がない人にぴったりです。
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最後に。甲種危険物取扱者の試験は難しいけど独学でも大丈夫!できれば早めに対策を!
甲種危険物取扱者を独学で一発合格した私と夫。私は王道の「工藤本」で2ヶ月かけて、夫は「超特急」で3日で合格しました。
合格率は3割ほどと、それほど高くありません。
旧帝大卒レベルの人達も、ちゃんと勉強しなかった先輩方は落ちています。
独学でも全然問題ありませんが、できれば早めに勉強を始めて確実に合格をゲットしたいところですね☆
この記事が、少しでもあなたの危険物取扱者試験の勉強にお役に立てれば幸いです☆
↓今回ご紹介した参考書は、以下のリンクからご購入できます↓
①王道:わかりやすい! 甲種危険物取扱者試験 (国家・資格試験シリーズ103)
②問題集でアウトプットしたい:甲種危険物取扱者試験 平成◯年版(公論出版)
③公式参考書が良い: 危険物取扱必携/例題集(全国危険物安全協会)
危険物取扱者試験テキスト
④無料eラーニングやSNSを使った学習
岡野の合格無料ゼミ 危険物取扱者試験講座
⑤勉強時間がない人に:試験に出る超特急マスター 甲種危険物取扱者問題集
リニカ研究所 弘文社 2017-03-20
甲種危険物取扱者の勉強方法
・ややこしい暗記が多い「法令」は特に要注意!・オススメの参考書は「工藤本」+「黄色本」
・ギリギリの場合「超特急」もオススメ
自己啓発にオススメ☆
▶英会話が続かない、言葉が出てこない…原因と苦手克服勉強法(社会人編)。
▶「置かれた場所で咲きなさい」感想|批判もある本だけど名言あふれる良著
▶「エッセンシャル思考」感想と実践|主婦業と仕事の両立におすすめの本
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