認可外保育園のメリットデメリット|意外と知らない事実を体験談と統計から考える

認可外保育園のメリットデメリット|意外と知らない事実を体験談と統計から考える



認可外保育園のメリットデメリット|意外と知らない事実を体験談と統計から考える
保活厳しいなぁ…認可外保育園に一旦通うことになりそうだけど、よく言われるデメリットって本当なのかな??メリットはないのかな??

悪く言われがちな認可外保育園にも実はメリットがあるんです。
この記事では、実際に認可外保育園に通わせた知り合いのお話や政府の統計をもとに、ちまたで言われるデメリットについて考えた後、認可外保育園の意外と知られていないメリットをお伝えします。

「認可外保育園、手厚くて良かったよ」

これは実際に認可外保育園に子供を通わせた知り合いの1人が言っていたこと。

でも、悪く言われがちで認可保育園より下のように扱われがちなのが「認可外保育園」。

よく言われるデメリットって本当なのかな??メリットはないのかな??
と保活中はたびたび混乱していました…笑

そこでこの記事では認可外保育園のメリット・デメリットについて、実際に認可外保育園に通わせた知り合いのお話や政府統計を元にご紹介いたします

認可外保育園メリットデメリット
【メリット】
・認可保育園の入所要件は無関係
・融通がきく
・園によっては習い事並に経験ができる
・少人数制で温かい
・所得によっては認可より安上がり
【デメリット】
・とにかく施設や人員がピンキリ
・給食がない園も多い
・高い園はとにかく高い



認可外保育園のデメリット

認可外保育園のデメリット

まず、巷でよく言われるデメリットについて、政府の統計など客観的事実を元に検証していきます。
今回検証するデメリットは以下の3つです。
検証するデメリット
・認可外保育園はピンキリ
・給食がないところが多い
・保育料が高い

とにかく施設や人員がピンキリ

認可保育園は、児童福祉施設最低基準をクリアした園。
認証保育園は、自治体独自の基準(例:東京都の認証保育園基準)をクリアした園。
では、認可外保育園は…??

詳細は「認可外保育園見学のポイント|見落としがちだけど大切なこと」という記事で記載しましたが、認可外保育園についても実は「認可外保育施設指導監督基準」という基準があります。

大阪市では大阪市認可外保育施設一覧において立ち入り結果などが公表されている一方、東京都などいくつもの自治体で立ち入り調査が追いついていないのが現状(「認可外保育施設に対する指導監督の徹底について」より)。

実際には自分で見ていく必要がありますが、統計的には、やはりピンキリというのが結論です。

たとえば保育室面積はまだ認可保育園と同等のところが多いですが…

認可外保育園の保育室面積
(出典:第14回社会保障審議会少子化対策特別部会の資料)

保育士比率なんて、てんでバラバラです。
認可外保育園の保育士比率
(出典:第14回社会保障審議会少子化対策特別部会の資料)

認可だと、確実に基準は満たしているので安心感がある一方、認可外はよく言われるように統計から見てもピンキリなようです。
実際に自分で調べたり足を運んだりしないとわからないのがマイナスポイントですね…

POINT ・面積や保育士数など園によってマチマチ
・自分で確認する必要がある


給食がない園も多い

保育園は基本的に自園調理が多い
(出典:保育所における食事の提供ガイドライン)

上の図に示すように、統計によると、全国の保育園での食事は、給食を自園調理している割合が9割以上。

一方、認可外保育園では、以下のグラフに占めるように自園調理は半分程度で2割は仕出し弁当、2割はなんと弁当持参です。

認可外保育園では次園調理が少ない
(出典:第14回社会保障審議会少子化対策特別部会の資料)

忙しい共働き家庭にとって、毎日お弁当持参は大変だね…

「家では簡単なものしか出せないから、保育園ではしっかり栄養とってほしい」と思う方にとっても痛いとこです。

POINT 自園調理でない園が多く、弁当持参の園も2割ほどあるため、共働き家庭にはやや注意が必要。

高い園は高い…

世間の認識どおりお高い認可外保育園はあります。

たとえば、ファミリアの保育園
1〜2歳の週5月極保育のお値段なんと…!!

230,000円!!


私の給料まるまる吹っ飛ぶどころかマイナスになる………汗

POINT 認可外保育園のなかにはびっくりな保育料の園もある


認可外保育園のメリット

認可外保育園のメリット

それでは、認可外保育園にはデメリットしかないのでしょうか??

いえいえそんなことはありません。

ここからは、体験談や政府統計から見えてくる認可外保育園のメリットをご紹介します。

認可保育園の入所要件は無関係

認可保育所に入りたかったが、共働きなどの親の入所要件を満たしていなかった:10.3%

これは、「平成25年 地域児童福祉事業等調査の概況」内の統計。

認可保育園は「保活とは?成功のための流れやコツは?【保存版】子供3人を0歳児入園させた理系ママが徹底解説」という記事でも書いてきたように、基本的に勤務時間、勤務形態など「保育の必要性」を点数化し、点数の高い人から順に認可保育園に入れます。

一方、認可外保育園は独自の方針があり、点数は無関係で先着順の園が多いです。
求職中や働く日数・時間が少なくても預けられるのは、大きなメリットですね。

また、知り合いからはこんなお話も聞きました。

認可保育園の場合「退職してしばらくしたら退園」が多いけど、うちは認可外だったから、退職してもそのまま預け続けられたのが本当にありがたかった。

彼女が、旦那さんの海外赴任についていくため仕事をやめたあとのこと。
英会話の勉強をしたり部屋の片付け、手続きなど本当に忙しかったとき、認可外だったからこそ子供を預けて準備に集中できたのだとか。

「認可保育園の入所要件を満たしていなくても大丈夫」というのは、とても大きなメリットといえます。

POINT・認可保育園の入所要件を満たしていなくても入所可能
・退職しても在所可能


時間など融通がきく

↑の知り合いのお話の時点で、かなり融通がきいているのですが、他にも以下のように融通がきくことが多いです。
認可外保育園で融通がきくこと
・保育時間が認可保育園に比べて長い
・週○日保育などもできる(→安くなることも)
・病気の時のお迎え
・仕事が休みでも預けられる
まず、保育時間が認可保育園に比べて長いことが多いです。

やや古い統計ですが、開所時間が12時間以上の園について、認可保育園(下図真ん中)は8%のなか、認可外保育施設(下図右)は夜間保育のもの(下図左)を除いても30%もあります。

保育園開所時間
(出典:第14回社会保障審議会少子化対策特別部会の資料)

よく、「定時から考えてお迎え間に合わない」という声を耳にしますが、そのような場合、認可外保育園の早朝や夜間に対応してくれる点は非常に魅力的と言えます。

また、認可保育園では週4で預けたいといった場合も保育料は自治体で算出された一定の月額ですよね。
園にもよりますが、認可外保育園なら週3なら○円、週4なら△円と週に何回利用するかで保育料が決まっていることも多いのはありがたいです。

さらに、こんなことも。

うち、4月上旬産まれだから0歳児クラスなんだけど、ほぼ1歳だから1歳児クラスの値段で良いよって言われて少し安くなったんだよね


さらに、認可保育園でありがちな「病気のときに1時間以内にお迎えにきてください」という少し無理がある決まりごとや「お休みの日は預けないで」というのが少なく、いつも忙しく働いているお母さんにとっては助かることが多いです。

もちろん病気のときはすぐにお迎えに行きたいところですが、物理的に無理なこともありますからね…涙

POINT・保育時間、値段など柔軟に対応してくれる


園によっては習い事並のカリキュラムがある


上のツイートにあるように、知育やお稽古ごとで特色を出している認可外保育園も多いです。


この方の園の場合、保育園の先生だけでなくプロからの指導も受けられたようなので、本当に習い事いらず。
普段忙しくて習い事送迎が辛い…となる方にとってはメリットだらけですね☆

でも、お高いんじゃないの??

ご紹介の方の園とは関係ないですが、たとえば大阪にあるぐるーびぃ保育園なんかは、英語や体操などのお教室を追加料金不要で提供しているそう。
ここは0歳児で月54,000円、1歳児で48,000円、2歳児で46,000円。お稽古系の追加料金もなく、想像よりお安いんですよ(出典:ぐるーびぃ保育園)

ちなみに検索で見つけただけなので、実際の雰囲気は全然わかりませんw

POINTお稽古ごとやお勉強など特色あるカリキュラムを組んでいることが多い


少人数制で温かい

認可保育園の定員は60人以上(小規模園を除く)。

一方、認可外保育園については、下図に示す「認可外保育園の在所児童数についての統計」からもわかるように、60人以上は1割にも満たず、少人数制のところが非常に多いです。

認可外保育園は少人数制が多い
(出典:第14回社会保障審議会少子化対策特別部会の資料)

知り合いのところも例に漏れず30人未満の小さな園だったようですが、少人数だからこそ良かったと言っていました。

少人数だから上の学年の子が下の学年の子のお世話をしたり、園長先生が一人ひとりをちゃんと覚えてくれていたり。
アットホームで良かったよ。

POINT少人数制でアットホームなことが多い


所得によっては認可より安上がり

認可外保育園は高いと思われがちですが、所得によっては認可保育園より安上がりです。

国が定める利用者負担の上限額の基準(月額)は、以下の画像の通り。

認可保育園保育料表
出典:子ども・子育て支援新制度ハンドブック(平成27年7月改訂版)に追記

実際には自治体が保育料を決めていてこの額よりは安いですが、この額を基準に考えてみます。
たとえば0歳児を預けるとします。
年収約500万世帯
認可園上限:44,500円(区分⑤)
この認可外園:54,000円
年収約700万世帯
認可園上限:61,000円(区分⑤)
この認可外園:54,000円
あれ??年収が高い人だと、認可外のほうが安くなるね!!

よく、認可外は高いと言われがち。
ですが、年収が高い世帯などは認可外を選択したほうが安い場合もおおいにあるんです。

実際、厚生労働省からは以下のような統計が出ています。
認可保育所への入所検討状況
認可保育所の利用料(保育料)が現在の施設より高かった:6.5%
出典:平成25年 地域児童福祉事業等調査の概況
したがって、必ずしも「認可外保育園=高額」ではないのです。

POINT ・年収や選ぶ園によっては認可園より安上がり


スポンサーリンク

最後に。デメリットだらけと思われがちな認可外保育園でもメリットはたくさん!!

一般的にはデメリットばかり言われてしまう認可外保育園。
「たったひとりの私感」ではなく「多数の方の意見」や統計的にも実はメリットがたくさんあるんです。

もちろんピンキリなので、お高い園もあるし、ん??と思う園もあるとは思います。
でもアットホームな素敵な保育をしてくださる園がほとんどです。

だから、本記事や「認可外保育園の見学のポイント」で書いたようなポイントを参考に、是非あなたの目や耳で認可外保育園に触れてみてくださいね。
認可外保育園メリットデメリット
【メリット】
・認可保育園の入所要件は無関係
・融通がきく
・園によっては習い事並に経験ができる
・少人数制で温かい
・所得によっては認可より安上がり
【デメリット】
・とにかく施設や人員がピンキリ
・給食がない園も多い
・高い園はとにかく高い

スポンサーリンク
スポンサーリンク

\フォローしてね!/
@que_yan16 @que_yan16

\役立ったらSHARE!/



0 件のコメント :

コメントを投稿